本気の講師陣

Vol.37 「ナンバー1」

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「レベルが高いってどういうこと?」と小学校の担任の先生が、
進路相談に訪れた卒業生に問いかけていました。

「あの学校はレベルが高いからさ~」という卒業生に向かって、
先生いわく「それは学力のレベルだけでしょ、○○高校は野球が強くてスポーツのレベルが高いし、
○○高校はブラスバンド部のレベルが高いし、レベルっていうのはいろいろあるさ」。
そうだ、レベルってのはいろいろあるんだ!

当たり前のことなのですが、目からうろこでした。
その後、学力レベルの高かったわたくしは、東大・京大に毎年たくさんの合格者を
輩出している進学校に進みました。
その学校では先生方がテストの学年順位を出すか出さないかを話し合って
学年ごとに方針を決めるそうなのですが、私たちの学年は「みんな素晴らしい人たちなので、
学力で順番をつける意味はない」ということになりました。
学力テストの順位がどうしても知りたい場合は個人的に聞いてください」とのこと。
そんな環境で育ってしまった私は、自分が進路相談にのる側になっても、親御さんの希望より、
本人の夢に近い場所を示してしまい(若かったなぁ)、塾の先生としては営業的に問題ありだった
ような…。
毎年もらう年賀状の中に、たくさんの生徒に囲まれた笑顔のステキな高校の先生の姿があります。
彼女は中学時代ハンドボールの選手で、学力は中の上くらいでした。
ご両親は公立高校への進学をご希望でしたが、本人は私立の体育系女子大付属のC高校と
迷っていました。将来は体育の先生になりたいとのこと。
地元には教員合格率の高い教員養成系の大学もありましたが、体育の先生に関しては
圧倒的に彼女の希望する高校の上の大学出身者が多かったので、
「学力だけを考えれば公立高校の方がはるかに高いし、傍目にはいいかもしれない。
でも、その先を考えたら他の選択肢もあるよ」…っていったら本当にC高校にスポーツ特待生で
入っちゃったのです。
内心「ええーっ、本当にいっちゃったのぉ?」でしたが、学力に余裕をもって入った
C高校では成績もトップ、内部推薦で大学へ進み、結果オーライ、
私なんかより立派な先生になって、充実した毎日を送っているようです。

自分にとってのナンバー1をいつも探して選んでつかんでいこう、
と教えた子に教えられている私です。

2006年01月21日 18:11

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