●前回のふりかえり----
前回は、色は電磁波であり、固有の波長をもっている、ということをお話しました。
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でも、それだけでは、味気ないですよね。
色の正体が光であるとして、
それを受け止める私たちには、
確実に何らかの影響を与えているのですから・・・。
前回、ニュートンの名をあげましたが、
ニュートンの色彩論に対して、
異論を投げかけたので有名な、ゲーテを忘れてはいけません。
ゲーテは、文豪としてその名が知られていますが、
彼にとっての集大成は、
60歳で著した『色彩論』だと言われています。
ゲーテは、「色彩は、精神作用である」ということを述べています。
そして、色彩を現象学的に捉えて反証しています。
20世紀は科学的色彩論が注目されていて、
ゲーテの論説は、あまり重要視されていたとはいえないようですが、
バブル経済崩壊後、「癒し」が社会的テーマになり、精神的な色の効用に関心が高まると共に、ゲーテの色彩論が、あらためて見直されてきたようです。
この私も1999年、ゲーテ生誕250周年記念に、発刊された『色彩論(完訳版)』(工作舎)を、手元に置いています。
<歴史篇>と<教示篇・論争篇>とに分冊されており、
ゲーテの文学的な、時には皮肉な表現は、色彩をまた違った観点から捉えることができます。
独自の色彩論は、人間味あふれ、読み手にいきいきとした感覚をもたらしてくれます。
暗記ものの試験勉強ばかりしていると、頭が堅くなってしまうから、
たまには、思考もストレッチしたいものですね。
●「色彩の感覚的精神的作用」の章の中より一部抜粋
プラス側の橙色や黄色などは、活発でいきいきとした、
何かを希求するような気分をもたらす。
マイナス側の青や紫色は、不安で弱々しい、
何かを憧憬するような気分をもたらす。
自然の産物に現れる色彩は、
その産物に応じて多かれ少なかれ変化し、
特定の色になり、いや、
その産物にふさわしい色になっているが、
これは岩石と植物において、
また鳥の羽や動物の毛において充分に観察することができる。




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