暦の上ではもう春。ブログをすっかりご無沙汰してしまいましたが、
またよろしくお願い致します!
陰陽五行説の色
さて、昨年来の人気韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(*)を観て。
この物語は、親を亡くしたひとりの少女が朝鮮王朝の宮廷女官から女医となり、
宮廷の総料理長へ、ついには王様の主治医にまでなる、というストーリーです。
男性優位の保守的な社会でいかに女性が認められることが困難か、立身出世だけでなく、
女性として、人間として、医師として、悩み苦しむ主人公の内面や周りの人々の心情がよく
描かれており、見所はたくさんあります。漢方薬や薬膳料理の知識も増えます。
私は、なかでも医食同源とする考えや、病気の捉え方など、東洋思想が反映されている内容に、
とても共感をもちました。
たまたま見ていたシーンで、主人公の女医チャングムが、治療の説明をするところがありました。
吹き出物ひとつとっても、「青みがかっていれば、病原は肝臓からきており、白っぽければ
肺からきていて、薬も白いものを使う」のだということです。
東洋医学では、医者は、まず患者を「望診」します。
舌や爪の色とか、体臭とか、西洋医学とは違い、検査数値では把握できないものも
診断の手がかりになります。
それらを、陰陽五行説にあてはめて診断し、治療を施します。
陰陽五行説とは、自然を陰と陽の二つの気として捉える説と、あらゆる要素を、
木火土金水など五つのエネルギーに分類して捉える説です。
色も五行で捉えることができます。
例えば、青は春の色で、木の要素で、肝臓や目、怒りの感情と関連します。
白は秋の色で、金の要素、肺や悲しみの感情に関わるとされています。
そういえば、映画「ラストエンペラー」にも、東洋思想の色彩に関わる1シーンがありました。
まだ幼い皇帝が、彼の弟が黄色い衣服を着ているのを見て、
「それは私の色だぞ!脱げ!」
と、烈火のごとく怒るのです。
質問・・・・なぜ、皇帝は怒ったのでしょう?
皇帝は黄色が好きだったから?
・・・な、わけないですよね。(^^);
五行説では、黄色は中心に位置し、唯一無二の太陽を象徴します。
黄色の衣服を身につけるということは、
つまり、絶対権力者、皇帝であるということです。
色の由来を知っていると、これらのようなほんのちょっとのシーン、意味のあることがよく理解でき、
楽しさも倍増しますね!
はじめての色彩レッスン、今年もより楽しくお届けして行きたいと思います!
試験内容からは離れていきますが・・・よろしくね!
(*「宮廷女官チャングムの誓い」は、韓国では50%以上の視聴率をとりました。)




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